AIR day 11

今日もしとしと雨。

日中は引きこもって制作して、夕方から紅櫻公園へ。

BENIZAKURA PARK ART Annual2018

https://www.benizakura.jp/baa2018/

スタジオのみなさんといっしょに行った。

暗くなるぎりぎりの時間だったので大急ぎで回る。

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色とりどりの球が池に浮かぶこの作品

森の中で光っていてとてもきれいだった。

 

 

 

 

 

AIR day10

昨晩から雨がふったりやんだりで蒸し暑い。

スタジオの建物に大きいスズメバチの巣が発見されたので

ハチ退治のおじさんが来た。

薬を吹きかけ、ものともしないで巣をもぎとる。

スタジオのみんなと息をひそめて見守っていた。

 

取ったハチの巣を見せてくれた。

ものすごく精巧な六角形。

組み込まれた遺伝子ってすごいな。

 

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きれい。

 

 

 

 

 

 

 

AIR day8

富良野2日目はモーターパラグライダーを予定していたけれど

かなり風が強くて断念。

 

札幌へ戻る途中に滝をみつけた。

白い岩と緑青色の水でギリシアの水浴び場みたいな雰囲気。

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スタジオへ戻ったら滞在アーティストの展示がはじまっていた。

イギリス人のヘザーさんとポーさん夫妻

出会った人のポケットの中身を記録するという公開制作。

たまたま制作用のはさみがポケットに入っていたので描いてもらった。

シルエットに水を塗ってインクをにじませる。

楽しいし美しい。

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夜は滞在している人たちの夕食会。

スタッフの小林さん特製天神山ゴールデンカレー、そうめん、お寿司など

たくさん食べてたくさん笑った。

もっと英語話せるようになりたい。

 

 

 

 

AIR day7

北海道へ来て一週間。

今日は少し足を伸ばして富良野へ。

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空が広い。

 

AIR day4

スタジオに滞在している役者さんの舞台稽古見学へ。

線路沿いにある味わい深い稽古場だった。

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「12人の怒れる男」 ELEVEN NINES

アメリカの古典「 12人の怒れる男」のオリジナル演出

 

演者同士の微細な心身のコミュニケーションとロジカルな演出が

対照的でじっと見入ってしまった。

演じるっていうのはコミュニケーションなんだ。 

そう思ったら演劇が急に身近なものになった気がする。

完成型が知りたくて本番のチケットを予約したので

滞在中の楽しみがまた一つ増えた。

 

 

 

 

AIR day3

天神山の朝は気持ちがいい。

目が覚めるとベッドからは窓いっぱいの木々が見える。

今朝は白い月も見えた。

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ラウンジで朝食。昨日買ったスコーンとコーヒー。

共有キッチンで出会った和服青年のインフォメーションで

このスタジオでの日常生活がなんとなくわかってきた。

今夜から自炊してみようかな。

 

今日は朝から中央図書館へ。

3kmの道のりをしりとりしながらてくてく歩く。

大きくて居心地のよい図書館だった。

天神山に滞在している と伝えると本が借りられるということだったので

受付にそう伝えると、思いがけず返事はNOだった。

しばしのやりとりのあともやはり駄目。

市と相談して後日連絡をくれるということになった。

怪しむようにこちらを見る目がなんだか怖くてたじろいでしまう。

 高橋源一郎「101年目の孤独」 

 鷲田清一「じぶん・この不思議な存在」

2,3日で読み終えてまたすぐ返しに来るのにな、と思いながらも

仕方ないのであきらめて市電に乗る。

豊かな乗りものだった。

わたしの住む町にも是非ほしい。

 

スタジオへ戻って制作。

頭と手を動かす。

 

 

 

 

 

 

 

 

AIR day2

午前中に生活用品と画材が届く予定だったので

到着を待ちつつデスクワーク。

でも待てども待てども来ない。

webの追尾も詳細不明、電話も混み合っていてつながらず。

なんとか業者さんと連絡が取れたのが午後2時。

3個口の一つが行方不明で保留扱いになってしまっていたらしい。

日中に予定してたことがなんにもできなかった。

えーん

3時半頃にようやく2つ到着。とりあえず一安心。

 

夕方 地下鉄に乗って大通に出てみた。

セントラルという文房具屋さんが楽しくて画材を買いこむ。

制作の必需品であるスタビロのカーブオテロというパステル色鉛筆がバラ売りしていて

興奮してしまった。ケース入りだってあまり売ってないのに。うれしい。

夜さっそくここでの制作はじめる。

ドローイングを何枚か。今日買った色だけを使って描いた。

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ももさんはいつもに増して聞き分けがよく優しい気がする。

無理していないと良いのだけど。

 

アーティストインレジデンス

溶けそうな北関東を抜け出して北海道へ。

今日から2週間の滞在制作。

さっぽろ天神山アートスタジオというところにお世話になります。

北海道は8年ぶりで、そのときはまだ1歳半の娘を終始だっこしていて

へとへとになった記憶しかない。

あとホッキ貝にあたって死にそうになったこととか。

あれから娘もだいぶおねえさんになったので、今回とても心強い。

いつもはできないことをいろいろ試してみようと思案中。

なにが生まれるか、どうつながれるか、とても楽しみ。

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見えにくいものを見るためのお話

昨夜、代官山のMADというスペースで講演を聴いてきた。

 高橋源一郎 − ボクたちとキミたちの希望の物語 (仮) -

小さな場所なので、前列に座ったわたしと髙橋さんとの距離は50センチくらいだった。

社会的な立場が弱い人  病気の人、障がいを持つ人、こども と創造性についての話。

 

keyword

弱さの情報開示/人間が言葉をおぼえる理由/病児母のエネルギーと父の不在

エンパワメント能力/天職=calling/弱さのちから/一方通行ではない

芸術の不可解さ/見えないものを見る 聞けないものを聞く

 

話の主題以外でもとても勉強になったことがある。

髙橋ゼミのルール

○論破しない

○否定しない

○だれでも愛す

 

髙橋さん自身も他者を否定しないと決めている。

怒りをぶつけても相手は変化しないからだそう。

批評性をもった文を書くときは相手の出した本を全部読む、

安倍さんの著作も橋下さんの著作も読破したと言っていた(!)

そうすると怒りとは少しちがった視点で見つめられるんだって。

たしかにそうかもしれない。

これはこれからを生きるヒントになりそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年出会った映画

一年の総括はむずかしいので映画のはなし。

 

今年は45本の映画を観た。

映画館で15本、それ以外は配信やDVDで。

もっとも心に残ったのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴの「メッセージ」(原題 Arrival)で、

これはおそらく私のオールタイムベストだと思う。

テーマもループ感も美術もすべてがバランス良く素敵だし、知的でドラマチック。

翌日また足を運んでしまったのははじめてだった。エイミーアダムス良い。

 

そのほかに好きだったのは、「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」「ムーンライト」

「女神の見えざる手」「ELLE」など。洋画が多い。

今年は 邦画は「人生フルーツ」と「夜は短し歩けよ乙女」の2つしか観なかった。

アジア映画も「お嬢さん」のみ。

 

アジア映画はいつも尻込みしてしまう。

独特の空気感というか、息苦しさ、猥雑さ、強烈さに触れるのがこわい。

哭声とか三度目の殺人とか観たかったんだけどな。

まともにくらって生活に支障をきたすかもしれない不安があって。

 

それでも来年はもうすこしチャレンジしたいところ。

 

早いもので今年もう終わりですね。 一年が矢のように過ぎてしまった。

みなさまどうぞ良いお年を。