ロームミュージックフェスティバル2018 という音楽イベントの一つとして公演された
オペラ「蝶々夫人」のアニメーションの原画を担当しました。
お話の起承転結と、春夏秋冬の風景がリンクする演出ということで
春と夏の海辺、秋と冬の森の絵を描いた。
平安神宮のとなりにある「ロームシアター京都」での公演だったので
娘を伴って週末に京都へ行ってきた。
わたしはいつも一人で作品を作っているし、発表もギャラリーでの個展が多くて、
こういうふうに作品を見てもらうというのは初めての経験。
進行のひとつひとつがとても新鮮だった。
わたしたちがふだん普通に目にするものの裏側には
信じられないくらい多くの人が関わっていること、
表に出ているものはその人たちの作業のほんの一片で、
裏には何十倍もの気が遠くなるような作業とその調整があること。
頭ではわかっていたはずなのに、それを目の当たりにして圧倒されてしまった。
プロフェッショナルは皆てきぱきしていてかっこいい。
主張したり譲ったりしながら選択し、完成に向けて照準をあわせていく。
こういう人たちを社会人と言うのだな、と思いながらリハーサルを眺めていた。
大きな画面で見る自分の絵は、動きを伴った効果が加わって、
はかなくてきれいで、良くも悪くも自分の絵じゃないみたいだった。
そういうところもなんだか嬉しい。
つぎは関東で公演をしたいね とわいわい話しながらみんなで夜の京都を歩いた。