ほとんどの場所に行かないうちに死ぬ

という話を先日友だちとしていて、久しぶりにキリンジの歌を思い出した。

あと何回、君と会えるか

あと何曲、曲作れるか

あと何回、食事できるか

今日が最期かもしれないんだ

(中略)

俺、まだ世界を見てない

永遠はもう半ばを過ぎてしまったみたい

 - KIRINJI 「時間がない」-

たしかに。

自分があとどれだけ作品を作れるかも気になるところだけど、

制作するより移動する方がタイムリミットが近い気がする。

フィジカルな問題が大きくかかわってくるし。

わたしはこれからサバンナで夕日を眺めることがあるのだろうか。

メキシコでタコスをほおばることがあるのだろうか。

そう考えると、うーん、どうもその実現の可能性は高くない気がしてくる。

国内だって行ったことのない場所ばかりなのに。

今年の夏に40になった。

楽観的に考えても、自由にあちこち行ったり来たりできるのはあと30年くらい?

余生なんて言葉は使いたくないけれど、自分の持ち時間を考えてしまう。

これから、見たことないものをどのくらい見られるのだろう。

これから、知らない土地の人たちとどのくらい触れあえるのだろう。

そう思うと、ほんと 時間がない。