今年の夏は新しいことが多い。
北海道での滞在制作、そしてこの保育園との取り組み。
私にしてはめずらしく最近はけっこう外で動いている。
なんだかうれしい。
現在とある保育園に自分の作品を展示している。
「保育園内をミニ美術館にしよう」ということで園内のあちこちに絵をかけさせてもらった。
玄関から廊下、階段、踊り場、年長さんの保育室。
これはアーティスト派遣事業の一環で、
保育の現場にアートをという命題のもとに、
市内のいくつかの保育施設とその土地のアーティストが関わって、
化学変化的なコミュニケーションが生まれたら楽しいね という取り組みである。
企画発案者は友人でもあるアーティスト中島佑太くん。
その中のひとつの保育園に派遣アーティストとして関わらせてもらうことになった。
今回私が行くことになった保育園は、わりとスパルタンな体育会系の園で(以下T園とします)
日々の訓練の賜物なのか、みんな身体能力がひじょうに高い。
なんたって6歳児が全員逆立ちして歩きまわれるのだ。
(うちの子なんて10歳でせいぜいブリッジができるくらい)
うちの娘は自由も自由、自由すぎるくらいスーパーフリーダムな園に通っていたので、
見たことのない世界に正直少し戸惑った。
けれど園長先生とお話させていただくと、一環した保育理念と地域社会への責任感、
そして子どもに対する期待と愛情があって、(アメリカのプレッパーという人たちを思い出した)
私個人の子育て観とは少しちがうけれど、容易に否定できない説得力があるなと思った。
その園の最終的な目標は「みんなで美術館に行くこと」
みんなで美術館へ行ってアートに触れて、日頃の特訓の疲れを癒す。
その前段階としての園内ミニ美術館化計画。
そんなことで小さい人たちとの取り組みがスタートした。